朝にホテルをチェックアウトして、京都に来たら行こうと思っていた喫茶店に行ったら臨時休業だった。仕方がないので、来た道を引き返して映画館に併設しているカフェでカレーを食べた。隣に古本屋があったので、ヘミングウェイとルネ・ユイグの本を買った。大阪へ来た目的は彼女が友人の結婚パーティーに出席するためで、今日の夜がそのパーティだった(僕はパーティには出ないので、ただの旅行として来た)。開場予定の時間までヴェローチェで時間を潰して、会場に向かう彼女と彼女の友達を見送って、特に予定もなかったのでレンタサイクルで天満駅前で行って、適当な立ち飲み屋に入って、揚げ物をつまみながら一人で呑んでいた。入った立ち飲み屋はコの字型のカウンターがあって、その中に厨房がある。店員は三人で二人が主に厨房で調理を担当して、もう一人が注文をとっている。店内は15〜20人の客。お会計表が目の前に置かれていて注文すると頼んだ品がそこに書かれるのだけど、その筆跡が勢いがあって、注文をとるための早さと筆圧で書かれたその文字がすごく清々しい。書道を見るより全然いい。字で清々しいとなるのは初めてかもしれない。ハムカツとししとう、山芋の天ぷらと瓶ビールを頼んだ。Kindleでなにか読んでいる常連がいた。常連は厚切りベーコンを頼む傾向にあるらしいとみていると分かる。常連と言っても初めて来たので常連かどうかは確認できないが、店内での佇まいや注文の仕方で常連だとわかる。帰りは歩いてホテルまで帰った。