2023.08.15_日記

「マイナー文学の三つの特性とは、言語の脱領土化、個人的な事項がじかに政治的事項につながるということ、言語行為の集団的アレンジメントである。すなわち「マイナー」とはもはやある種の文学を規定するのではなく、大規模(あるいは確立されたもの)と言われる文学のなかのあらゆる文学の革命状況を規定する語なのである。」
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ「カフカ-マイナー文学のために」宇野邦一訳、法政大学出版局、32項

「穴を掘る犬のように、巣穴を作る鼠のように書くこと。そのために自分自身の未開の地点、自分自身の方言、自分だけの第三世界、自分だけの砂漠を見いだすこと。」
同書、33項

「一言語のあらゆる貧窮性の特徴がカフカのなかに見いだされるが、それは創造的に使用され、新しい簡潔さ、新しい表現性、新しい可塑性、新しい強度を創出するのである。「僕の書く単語は、どれひとつとして、あついはほとんど他の単語と協調しない、子音はたがいにきしみ合って、屑鉄のような音を立て、母音は博覧会の黒人のように歌う」。言語はもはや表象的なものではなく、みずからの極点あるいは限界に接近する。言語がグレゴールの痛ましい鳴き声に、あるいはフランツの「一息の、単音の」叫びに変わるときのように、苦痛の含意はこの変身を引き起こすのだ。」
同書、項43
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