桜の手入れ。コブのできた葉を切り落として木全体を消毒していく。木の病気には大きく二通りあって、ひとつが害虫、もうひとつが細菌。
木の一番長い枝の端までを半径とした円と大体同じくらいの幅で根が張っている(と言われている)。根から取り入れられる養分は根の太い部分ではなくて、先の細い部分から吸収される。肥料を入れていくときは木の円周から根の張り具合に目星をつけて根の先の方に入れていく。
成長して大きくなった木を移植するときは3年かけるのが一番安全。根を幹の3倍程度の直径の円になるように切って掘り起こすのが一般的なやりかたなのだが、木が成長して大きくなると養分を吸収する根の先までの距離が広くなりすぎる。その状態で根を切り落としてしまうと(幹の3倍程度の直径で)養分を吸収できなくなり枯れる可能性が高くなる。だから1年目に半部の根を切り落とす。そうすると切られた根の先から養分を吸収するために細い根が出てくる。2年目にもう半分を切って、先から細い根が出てくるのを待つ。3年目に全体を掘り出して移植する。
木は夏に掘り出して移植することはできない。2月〜5月辺りにすでに掘り出して保管していたものを夏に植えつけることはできる。