2023.05.09_日記

薔薇を植えるために向った現場で一服しながら雑談していると、自転車に乗ったお爺さんが現れて「新聞とっていますか?」と家主に聞いていた。家主は「日経、朝日、河北の3社とってます」と答えて新聞配達のお爺さんは「3社もとっている人は初めてです」と言った。配達のお爺さんは日経の購読を進めようとしていたらしく、購読してくれていることにお礼だけ言ってそのまま帰ってしまった。お爺さんの語り口がなかなか良くて、どこの訛だろうか、ここで再現することができない。あれは何処かで直接聞いたことがあるというものではなく、でも何処かで聞いた事があるというような聞き心地で、なんだか半分非現実的な響きを持っていた。あれをそのまま録音して文字に起こしたらどうなるだろうか。会話を横で聞きながら誰か文字に起こしてくれないだろうかと思っていた。

休憩しながら庭をぼーっと眺めていると目の端に駐車場に止まっていた車のナンバープレートが見えて、そこに仙台と書かれているのを見て、なぜ仙台なんだろうかここは仙台ではなくて...となった瞬間にここが仙台なんだと思い出した。

5月の空が一番透きとおって見える。あるいはただそう感じている。

スギナを掘り起こすと夜盗蛾の緑色の幼虫がたくさん出てきた。

自分が忘れている自分のことを覚えている他人を友人と言ってみる。

仕事をして、写真を撮り、日記を書き、家事をする。そうやって毎日が過ぎていく。
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