雨
今日は桃浦にある荻浜小学校の清掃をしてきた。普段はほぼ誰も使っていない廃校で中に入ると中身がスカスカになった虫の死骸が大量にある。周りが木で囲まれた場所だから虫の量も多いのだろう。かなり強い雨が降っていて山には白い蒸気が立ち込めていた。建物の中は湿った空気と埃の匂いが充満していた。ほうきで履いていくと外から入ってきた砂が多いことに気が付く。建物の隙間からはいってきたのだろう。プレハブのような建物の床も掃除したが床材が腐っているのか、歩いていると凹んだり、みしみしと音が鳴る。体育館は埃をかぶっていたがまだ使えそうな雰囲気だった。校舎は三階建てで、屋上に上がることができる。流しの周りに30匹くらいのカメムシの死骸がからからになって落ちていた。これは一度にこの量のカメムシがここで死んだのか、それとも少しづつ同じ場所でカメムシが死んでいったのか気になった。まだ6月で生きている虫はそれほど多くはなかったが、夏になったらひどいだろうと思ったし、自分がこの小学校に通っていたら、この量の虫たちと日々生活を共にするのかと考えてしまい、正直この学校に通うことにならなくてよかった思った。掃除は予定していた時刻よりも早く終わり、早めの解散になった。家に着くと彼女が自宅で仕事をしていた。雨がひどくて道路が水没する前に帰ってきたらしい。自分は久々の肉体労働でしばらくするとそのまま寝てしまった。21時ごろに目がさめてシャワーを浴びて夕飯をたべ紅茶を飲んだ。